僕の冒険用インベントリ

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不気味な中にコミカルさを忘れないパラレルワールド

映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記

 

 西遊記の世界観でドラえもんたちが冒険するファンタジー色の強い作品。

 伏線の張られたシナリオ、造詣の深いサブキャラクターが見所。 中盤妖怪たちが支配する不気味な現代社会が出てくるが、布団の柄がコウモリや骸骨だったり、妖怪になってもまじめな出来杉君など意外にコミカルな場面が多く、ドラえもん独特の牧歌的な雰囲気を忘れない。

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武俠ドラマの最高峰の一つ。間抜けな主人公と機転が利いてコケティッシュなヒロイン。そしてクセのある英傑たちの群像劇

射鵰英雄伝 DVD-BOX 1

 

 金庸原作の武俠ドラマ。 原作は武俠小説最高峰の一つで、中国本土から西域、雲南大理まで壮大な世界を舞台にした一大群像劇になっている。

 チンギス・ハーンをはじめ史実の人物も登場し、時代の雰囲気を感じさせて物語を盛り上げる。 カンフーアクションも決まっていて、とくに梅超風は強烈な個性を放っている。

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ザンダクロスに目が行きがちだが、なにげにミクロスの活躍が面白い。しずかちゃんも優しさを発揮する

映画ドラえもん のび太と鉄人兵団

 

 巨大戦闘ロボットを操縦してみたい。 そんな男の子なら誰でも抱いたことのある夢を題材にした物語。 ただ思ったよりザンダクロスの戦闘での活躍は少なく、ロボット戦闘を楽しみたいなら水田版のほうが満足度が高い。

 むしろこの旧版では終始しずかちゃんの騎士役を務めながら恐ろしく個性を発揮するミクロスに味わいがある。 ロボットの外見のミクロスの人間らしさと人間らしい外見のリルルの冷徹さの対比が面白い。

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下品ななかに社会風刺を利かせている知的な作品、なんて褒め言葉は野暮だ。楽しめれば良い。

テッド2 (吹替版)

 

 かわいい顔して中身は中年。 バカでヤク中で下品。 教養のカケラもない台詞。 だけどすっごく人間くさいテッド。

 今回はなんとそんなテッドの存在価値が問われるという問題が突然発生。 まさにアメリカ訴訟社会批判を絡めながら物語は人権問題やそれに関わる人権弁護士の実像など鋭い政治批判を交えながら進む。

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今号の軍師論はなかなかに面白い

三国志DVD&データファイル(5) 2015年 12/10号

 

 今号は呂布曹操が激突する下邳の戦いが収録されている。

 ドラマも見応えがあるが、面白いのは付録映像の軍師論。 劉備を味方に受け入れるかどうかについて、荀・郭嘉・程が論じる有名なエピソードがドラマ内に出てくるが、その内容をもとに各軍師の性格を読み解いたり、袁紹陣営・劉備陣営と曹操陣営の軍師の用い方の違いなどにも話が及ぶ。

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金融部門の暴走が招いた国家崩壊の危機

 

 リーマンショックの背景に迫るドキュメンタリー。

 金融界がサブプライムローンなどでいかに顧客と社会を欺き、はては政界に入り込んで自己の権益の確保に走ったかが詳しく紹介されている。 さらには危機のあとの自らの損害を穴埋めするのに政治力を使って税金を投入させた事情も詳しい。

 このドキュメンタリーは幅広い関係者にインタビューしており、その証言に生々しさがあるのも特徴だ。

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