下品ななかに社会風刺を利かせている知的な作品、なんて褒め言葉は野暮だ。楽しめれば良い。
かわいい顔して中身は中年。 バカでヤク中で下品。 教養のカケラもない台詞。 だけどすっごく人間くさいテッド。
今回はなんとそんなテッドの存在価値が問われるという問題が突然発生。 まさにアメリカ訴訟社会批判を絡めながら物語は人権問題やそれに関わる人権弁護士の実像など鋭い政治批判を交えながら進む。
単純にスピーディーで破天荒でめまぐるしい展開にジャブのように繰り出されるギャグのオンパレードに大満足なのだが、その根底にしっかりと社会問題への視点が描かれており、テッドの感動的な言葉とともに人間とは何かを問うている。
だがそんな細かいことは忘れていい。 ドラッグネタと下品ネタ満載で、なぜか弁護士までヤク中。 ぶっとび展開で最後まで目が離せないテッドの姿だけ追いかけてれば楽しめる。
日本語吹替版。