株価予想は弱気。特集は辛口診断
ダイヤモンドZAI(ザイ) 2016年 05 月号 (過去15年で検証「日本株の正しい儲け方」)
巻頭の相場予測は弱気。 昨年末予想で強気をぶち上げてやらかした反省からか、参院選までは政策期待で上がるという当初のシナリオを皆さん書き換えているようだ。
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マイナス金利で下がった銀行株を診断する特集は微妙。 マイナス金利の政策効果は見定めがつかず、個人的には銀行株は触るな危険状態がしばらく続きそうな気がする。 マイナス金利拡大とCoCo債問題から銀行発信用不安のリスクがあり、一方で過去の値動きからも上値は限定的。 再編で活況を呈していた地銀株も芳しくない。
むしろ銀行株以外のフィンテック関連株に投資した方が短期的にも中長期的にもリターンがあるのではないか。
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特集は銘柄辛口診断。 面白いのは昨年くらいまではまだ名前が挙がっていたスマホゲーム関連株の存在感はすでにないこと。 しかし個人的には直近底値ディスカウント状態にある銘柄が多く、ゲームのヒット具合と業績で振り分けていけば意外とお宝株がありそうだ。
注目はヤマダ電機。 4Kテレビブームに乗って急速に業績回復中。 ただしこのブームいつまで続くかわからないのが要注意、大方の見方は2020年東京オリンピックまでという感じだろうが。
REITでジャパンホテルリートの強さがどこまで続くかは興味深い。 インヴィンシブルが挙げられていないのは外国人投資家比率が高いせいかもしれない。
ダイヤモンドZAI(ザイ) 2016年 05 月号 (過去15年で検証「日本株の正しい儲け方」)