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今号は仏教とお墓の問題。もう少し掘り下げて欲しかったが

週刊東洋経済 2015年 8/8-15合併号

 

 特集は寺と墓地、葬祭。

 

 これはほとんど読む価値がない内容。

 まず地方寺院の経営悪化問題や高野山の資産運用失敗の問題はかなり既報に属する問題で目新しさがない。その後の進展などを盛り込んでいれば良かったが、そんなこともない。

  さりげなく都市開教という言葉が記事内に出てきたので、都市開教の問題を取り上げるのかと思って読み進めても、全くなし。都市開教には新規に進出した地元の既存寺院や葬祭業者との軋轢の問題など面白いネタはたくさんあるのに、取り上げず。
 東洋経済の記者はどこに目をつけてるんだ?

 かといって、一部で流行っているらしい仏教ブームについても薄い。
 寺院で写経するというのが密かに流行していて、ETVなどでもたびたび取り上げられているが、言及全くなし。

 極めつけは葬祭ビジネスの関連で、最近盛り上がってきている葬祭ビジネスの業界動向についても浅い。イオンの参入だけ大きく取り上げて、これが業界の旧弊を切り開いたかのように紹介しているが、明朗会計で業界に切り込んだティアなどから語るべきではないか。

 樹木葬などの非伝統的な葬儀についても片手落ち。最近流行の散骨の法的問題など読者が気になると思われるところは完全スルーでただただ寺院の新しい墓地の宣伝をしているだけといった具合。

 今号の東洋経済の雰囲気だと仏教界が檀家を当てにせずに経済的に自立できるようになるのが将来的によいというような口吻だ。

 日本的な檀家制度の是非はともあれ、仏教は本来檀那に経済的に依存し、その代わりに修行に専念するというのが本筋。仏教教団自身が経済活動に乗り出せとでも言いたげな雰囲気はどうなのか。
 むしろ仏教本来の檀那の御利益に奉仕し、自らは苦しみを伴う修行を通して涅槃に向かう在り方に今一度回帰すべきとも思うが。檀那は仏教にとって不可欠な存在であり、檀那に経済的に依存していてこそ仏教本来の托鉢という在り方が生きる。檀那に経済的に依存しなくなって成功しましたというのは出家者として本末転倒ではないか。

 巻頭特集のストリーミング音楽配信サービスについての記事も目新しくなく、完全に既報に属する内容。ネットのまとめ記事並の質で、音楽業界の閉鎖体質に切り込んで問題を深めようとは全く思わないらしい。

 

 東洋経済、ちょっと手抜きすぎるんじゃないだろうか。

 

週刊東洋経済 2015年 8/8-15合併号


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