光秀の実像に迫る特集
今号は明智光秀特集。
いまなお論争を呼んで定説のない本能寺の変における光秀の意図だが、その他出自なども謎に包まれており、光秀は織田家で活躍した中年から壮年期以外その生涯の最初と最後は謎だらけというのが実際だ。
今号はそうした光秀にまつわる既存研究の動向などを紹介しつつ、光秀の実像を探る内容。 併せて光秀=天海説や現在の皇室につながるその後の血脈なども紹介している。
また関連して清洲会議の最新研究動向を紹介しているのも興味深い。 清洲会議については同時代の史料に詳しい内容が出てこないが、実際は三法師の家督就任は『川角太閤記』などの記述と異なり、既定路線だった可能性も論じている。
宿将たちが清洲城に集まったのも清洲会議のためでなく、三法師に代替わりの挨拶に伺候した可能性も挙げている。
ほかに長宗我部元親についてもその生涯をダイジェスト的に振り返る記事がある。