僕の冒険用インベントリ

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歴史本

三国志についてのエッセイ集といった感じで読みやすい。比較的自由な視点で縦横無尽に三国志の世界を周遊、散策する快著

60分で名著快読 三国志 (日経ビジネス人文庫) 体系的にまとめられた解説本というよりは、あれやこれや思いついたところから三国志世界を見渡して話題を取り出し、適度に整理して見せるエッセイのまとまりといった感じ。 肩肘張っていない文体と構成なので、…

解説付きの語呂合わせ年号暗記本。見開き左が暗記文、右が解説という構成。暗記文は独特でちょっと覚えづらいかもしれない

世界史重要年代650記憶法 見開きで向かって左に年号暗記文、右に解説という構成。 大ざっぱに年代別で暗記の語呂合わせ文を収録している。 構成は非常に地味で図表などもないが、解説文は関連事項の指摘もありそこそこ有益。 ただ暗記の語呂合わせ文がちょっ…

今号の軍師論はなかなかに面白い

三国志DVD&データファイル(5) 2015年 12/10号 今号は呂布と曹操が激突する下邳の戦いが収録されている。 ドラマも見応えがあるが、面白いのは付録映像の軍師論。 劉備を味方に受け入れるかどうかについて、荀・郭嘉・程が論じる有名なエピソードがドラマ内に…

一冊に凝縮!司馬遼太郎の魅力

司馬遼太郎スペシャル 2016年3月 最近は司馬史観というふうに括られ、司馬遼太郎の歴史観を批判するような言説も目立つ。 だがそれはやはり司馬遼太郎の作品が日本人に愛され続けてきたことの裏返しでもある。 我々は司馬史観と揶揄されるほどに司馬の考え方…

政府に見捨てられ、飢餓にあえぐ中国人民を救ったのは日本軍だった

人間の条件1942 ― 誰が中国の飢餓難民を救ったか 戦時下の1942年~43年にかけて発生した大飢饉。 300万人とも言われる被害者を出したこの飢餓を描いた映画『Back to 1942』の原作本の翻訳。 本書では中国の政策当局の無為無策によって見捨てられ死んでいく飢…

国際金融の深奥に屹立する象牙の塔。各国の金融政策を支配し、莫大な利益を上げる世界最強の銀行の正体

BIS(ビーアイエス)国際決済銀行 隠された歴史 世界の金融政策において主要なプレーヤーとして注目されるのは各国の中央銀行総裁、そしてIMFや世銀などの国際機関だ。 だが各国の金融政策により直接的な影響を与える立場にありながら、一般にはほとんど知られ…

英国の政治動向を見誤った日本外交

大英帝国の親日派 (中公叢書) 第二次大戦前夜イギリスにたしかに存在した親日派。 しかしその影響力は大きくなく、結局日本と英国が対立へと向かっていく流れに逆らうことはできなかった。 そして日本の外交官が英国の親日派に過剰な期待を寄せ、結局英国の…

自衛隊を巡る環境をわかりやすく解説する

自衛隊史: 防衛政策の七〇年 (ちくま新書) 警察予備隊の創設から始まる自衛隊の歴史についてわかりやすくまとめた一冊。 一般的な軍隊と自衛隊の違い、平和憲法との関係、日米同盟と国内政治、防衛政策など自衛隊の70年間を丁寧に追っていく。

室町戦国的な関東秩序の破壊をもたらす序章となった大乱

天正壬午の乱 増補改訂版 天正壬午の乱とは聞き慣れない用語だが、織田家崩壊後空白地帯となった甲信地方の、上杉・北条・徳川による争奪戦のことである。

国史編纂の意図と国史継承の枠組み、二つの重要な論点を丁寧に解説

六国史―日本書紀に始まる古代の「正史」 (中公新書) 本書は六国史それぞれの性格とともにその編纂意図についての既存研究を紹介して日本における国史編纂の実際とそこに込められた政治的意図について丁寧に解説する。 この前半部だけでも十分に読み応えある…

光秀の実像に迫る特集

歴史人 4月号 今号は明智光秀特集。 いまなお論争を呼んで定説のない本能寺の変における光秀の意図だが、その他出自なども謎に包まれており、光秀は織田家で活躍した中年から壮年期以外その生涯の最初と最後は謎だらけというのが実際だ。 今号はそうした光秀…